精密根管治療のQ&A

精密根管治療についてよくある質問

Q.精密根管治療とは何ですか？

A.精密根管治療とは、歯の根の中（根管）を拡大・洗浄・消毒し、再感染を防ぐために隙間なく充填する治療です。歯科用顕微鏡（マイクロスコープ）やCTを使って細かい構造まで確認しながら行うため、通常の保険診療よりも精度が高く、再発のリスクを大幅に抑えることができます。

Q.MTAによる歯髄温存療法とはどういう治療ですか？

A.MTA（Mineral Trioxide Aggregate）とは、生体親和性が高く、細菌の侵入を防ぐ特殊なセメントです。この材料を使うことで、従来なら神経を取らなければならなかった歯でも、神経を温存できる可能性があります。特に、虫歯が神経に近いけれどまだ炎症が初期段階の場合などに効果的です。

Q.すべてのケースで歯髄温存療法は可能ですか？

A.すべての症例で適応できるわけではありません。神経の炎症が進行しすぎていたり、すでに壊死している場合は、歯髄温存は難しくなります。正確な診断のためには、レントゲンやCT、マイクロスコープによる精査が必要です。

Q.保険は適用されますか？

A.精密根管治療やMTAを使った治療は、現在の日本の保険制度では適用外となり自由診療（自費治療）となります。治療費は医院によって異なりますが、保険診療に比べると高額になります。ただし、再治療のリスクや将来的な抜歯の可能性を減らすという点では、価値のある治療と言えます。

Q.どんな人にこの治療が向いていますか？

A.自分の歯をできるだけ長く残したいと考えている方、過去に根管治療をしてもうまくいかなかった方、歯の神経を残したいと希望している方に向いています。また、再発を防ぎたい方や、重要な前歯・奥歯などの機能性・審美性を重視する方にもおすすめです。