下顎の骨は、耳のすぐ前に位置する顎関節を介して頭蓋骨とつながっています。この顎関節は、日常生活での会話や咀嚼など、口の開閉運動に欠かせない非常に重要な関節です。ところが、他の関節と同様に何らかの原因で負担がかかると、口を開けるときに音が鳴ったり、顎に痛みや違和感が生じたりすることがあります。このような顎関節に関連する症状は総称して「顎関節症」と呼ばれます。
顎の関節に違和感を覚えたり、痛みを感じたりする場合には、早めの相談が大切です。歯科医院では、顎関節症に関する診断や治療などを行っています。気になる症状がある方は、我慢せずに一度ご相談ください。
顎関節症で起こる症状は主に3つあり、顎関節周辺の痛み(開口時痛)、顎がうまく開けない(開口障害)、音がなる(関節雑音)がよく見られます。
どこが原因で痛みや不調が現れているのかを診察することで、適切な治療を受ける事ができます。顎に関するお悩みは、まずは歯科医院で相談しましょう。
顎に関わる筋肉の痛み(筋肉痛)による症状です。顎にかかる筋肉は頬の近く(咬筋)とこめかみの近く(側頭筋)にあるため、頭痛のように感じる場合もあります。
他の筋肉痛と同様に、顎の大きな開閉を控えて安静にする事で治療します。
顎関節部分に痛みが出る関節靭帯の異常による顎関節症で、他の関節で起こるねんざと同様の症状です。
できるだけ大きく口を開けないようにして安静にすることで、靭帯の損傷の回復を待ちます。
顎関節にあるクッションの役割を果たす関節円板が異常を起こし、開口時に雑音が聞こえたり・口が開けにくくなる症状が発生します。
関節円板が元の位置に戻るか・戻らないかでⅢ型-A・Ⅲ型-Bと診断が分かれ、マウスピース・スプリントによる治療を進めていきますが、症状が雑音のみの場合は経過観察となる事が多いです。
顎の骨の変形により異常が発生している症状です。Ⅳ型の顎関節症は症状のみでは判断する事が難しいため、レントゲン検査などにより骨に異常がないか診査します。
Ⅳ型の顎関節症は骨の変形の進行により治療や処置も異なります。改善が難しい症例の場合、総合病院の歯科口腔外科での検査・治療が必要な場合もあります。
Ⅰ〜Ⅳ型のどの原因でもない痛みや違和感がある場合の分類です。痛みや違和感の原因と考えられる歯ぎしりや食いしばりなどから徐々に改善を進めていき、根気強く治療に向き合う必要があります。
顎の脱臼、つまり顎が外れることは顎関節症ではありませんが、何度も外れたりする場合は顎関節症の原因となる場合があります。
外れた顎は歯科医院でも脱臼は一度起きると次も外れやすくなる事が多いので、歯科医院を受診して詳しい検査を行いましょう。
スプリント治療とは、マウスピースを用いた顎関節症の治療法です。顎関節症を治療するためには、顎を安静な位置に置いて負担を緩和したり、負担のかかる位置にある顎を正しい位置に矯正する必要があるため、専用のマウスピースを用いて治療を進めます。就寝中の歯ぎしりや食いしばりといった自覚のない歯や顎へのストレスを軽減するナイトガードや、顎の位置を安定して筋肉への負担を軽減させるスタビライゼーションスプリントなどがあります。
スプリント治療は歯を削ったり外科手術をする必要がないため、侵襲も少なく治療の幅が広い点がメリットですが、効果としては現在出ている症状を改善する対症療法となるため、根本的な解決には別の治療が必要になる場合もあります。
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